本の紹介 『新TOEIC TEST パート5特急 400問ドリル』
【特急シリーズ】
『新TOEIC TEST パート5特急 400問ドリル』
こんにちは、夫です。この本は、とにかくパート5の問題を解きたい人向けです。
パート5の問題が400問収録されています(旧型式の試験10回分)。パート5は新形式になって問題数が40問から30問に減少しましたが、依然として十分な対策が求められるパートですね。なお、この本は新形式移行前の出版ですが、パート5は問題数以外は特に変更がないので、新形式テスト対策としても問題なく使えます。
基本情報
書名:新TOEIC TEST パート5特急 400問ドリル
著者:神崎 正哉 / Daniel Warriner
定価:864円(税込)
発売:2015年3月6日(※新形式になる前の出版です)
内容
構成
冒頭にパート5の問題の12パターンについての簡単な解説と例題があります。
ちなみに12パターンは次の区分となっています。
- 語彙
- 品詞
- 語法
- 動詞の形
- 前置詞
- 前置詞 vs 接続詞
- 接続詞
- 代名詞
- 態
- 時制
- 関係詞
- 比較
その後は、ひたすら問題演習(40問×10セット)があるというシンプルな構成です。
問題演習部分は見開きの右ページ側に問題があり、ページをめくると解答がある構成です。解答には、その問題が12個のうちどのパターンに属しているかと、簡単な解説があります。難しい単語には注釈がついています。著者のコラムなどはなく、ただひたすら問題と解答があるのみです。
レベル・対象者
問題のレベルは、本試験と同程度かやや易しい印象です。本試験ではたまに非常に難しいものがありますが、本書にはそういったものはありません。そのため、本書は主に初心者~中級者の方にお勧めです。
900点を超える上級者でも、パート5に時間をとられていると感じる場合にはスピードアップのために利用してみるのもよいと思います。
使用した感想
良い点
小さいながらも圧倒的に豊富な問題量があること。この一冊でパート5で必要な力はかなり身に着けられます。シンプルなページ構成と解説でサクサクと問題を解き進めることができて、1~2日で一周することができるので、本試験直前の対策本としても役立つと思います。
悪い点
あえて悪い点を挙げるとすれば、解説が短すぎるところでしょうか。不正解の選択肢が不正解である理由などは細かく書いてはいないので、そこは自分で調べる必要が出てきます。文法の基本的な理解については、本書以外の本で補う必要があります。
初心者の方で、注釈にない単語の意味が分からないことがある場合や、解説を読んでもピンとこない場合、先に別の本で単語や文法を学ぶ方がよいでしょう。
おすすめの使い方
問題数が多いので、何問かは自分の弱点だと思える問題があるはずです。その問題にはチェックをしておき、2週目、3週目はそういった問題だけをやるように限定すれば、直前の試験対策本としてさらなる力を発揮してくれます。苦手なパターンを発見することもできるかもしれません(夫は「語彙」と「品詞」が苦手だとわかりました。これは意外でした)。
夫は、全問通して2周、その後、間違った問題と自信のない問題を3周しました。その過程で2回以上間違った問題(20問ぐらい)については、☆マークを付けていて、必ず試験の前に復習するようにしています。購入して1年近くたちましたが、自分用に特化した本試験直前の対策本として活躍してくれています。
※ちなみに、好みもありますが、マークを付ける位置はページの外側がおすすめです。ページをパラパラとめくったときに見えやすい方がはやく見つけることができるためです。
妻の感想
夫がこの本を何度もやり終わった後、私も借りてやってみました。
2回繰り返し、間違った問題をもう1回やったところ、2019年1月の本試験で、初めてアビメの「文法」の項目で100%を取ることができました! (この問題集に取り組む前に『900点特急 パート5&6』を繰り返すことで下地は完成させていました)。問題演習がたくさんでき、タイムマネジメントにも役立ったと思います。Part5は本来、機械的に解き終わるべきで、あまり頭と時間を使う場所ではないですからね。
この本は解説があまりに簡潔なのですが、神崎先生のブログの「『パート5特急』サポートページ」という記事で、解説のPDFをダウンロードすることができます。私は、本が分厚くなっても多少高くなっても解説まで印刷されていたほうがうれしいな~と思ったのですが、この辺りは好き好きですね。結局、自分がわからなかった問題のみ解説PDFの重要な箇所を解答ページに書き込んでみたのですが、書くことで記憶しやすくなるので、これは結構おすすめです。
おすすめ度
★★★★☆
パート5の問題は解いても解きすぎることがないので、新形式対応の後継本の登場を期待しています。